ドイツ生活

道でドイツ人にディスられたのに、自分のドイツ語の上達を実感した話。

Xenophobic(ゼノフォビック)と言う言葉を知っていますか?

外国人嫌いの人に使われる言葉で、とにかく外国人のすることなすことが気に食わない人たちを英語でXenophobic Peopleといったりします。

日本に住んでいるときには、あまり実感することのない人種差別ですが、海外に住んでいるとどうしても避けられない問題ですよね。

わたしも道端でいきなり差別的な言葉をかけられたことがあります。

今日はそのお話です。

ドイツでコロナの影響が一番ひどかった頃、わたしはスーパーに行く以外はほとんど外出しなくなっていました。

アジア人に対するいわれのない差別が横行していると聞いたからです。

実際に被害に遭った友人からは電車でひどい言葉を投げかけられたと聞いていたので、なんだか怖くなって外出できませんでした。

とはいっても食料品の買い出しにはいかなくてはなりません。

ある日スーパーでお買い物をして帰る途中、道の向こう側からドイツ人の年配の男性が歩いてきました、

彼はいきなりわたしに差別的な言葉を投げかけてきました。

以前のわたしだったら、道端でドイツ人に何かを言われても聞き取れずに、「何か悪いこと言われた」としか思わなかったでしょう。

ですが、仕事を辞め無職になり、1年間ドイツ語に費やしたことでレベルアップしたわたしの耳は、彼の言った言葉を確実に聞き取ることができたのです!!

sesam
sesam
これよろこんでいいやつ?

もちろんディスられたことに喜んだわけではありませんよ、単語を聞き取れたことに喜んだんです。

ただ、この時単語は聞き取れたんですけど、組み合わせたときにそれがアジア人を差別する言葉になるとは思いませんでした。

ただ、聞き取れたことに喜び、「よし、わたしのリスニングスキルは確実に向上している」と言うよくわからない自信を持って家に帰った記憶があります。

しばらくして、この言葉がアジア人の蔑称だと知ったのは、同じくドイツに住んでいる住めーるさんのツイートを見たからです。(住めーるさん、ありがとうございます!)

そう、わたしが投げつけられた言葉はHundefresser(犬食べる野郎)です。

Hundとfressenと言う言葉は聞き取れたのですが、授業ではfressenは「がつがつ食う」みたいに動物に使ったりするよと習っていたので、まさか人間に使われるとは想像してなかったのです。

なので、言われたときは「Hund?fresser?犬みたいにがつがつ食いやがってって意味?」と思っていたのですが、まさかそのままの意味で「犬を食う野郎」と言われたとは思いませんでした。

sesam
sesam
そもそも食べたことないよ!

まぁ、わたしは聞き取れたことに喜んでしまい、帰ってから「ちょっとわたし凄くない?」みたいな話をドイツ人の友達にしたらあきれられてしまいましたが(笑)

わたしにとって、こういったスラングや滑舌の悪いドイツ人の発音が聞き取れた事はかなりの喜びだったんですね。なぜなら数年前に同じような状況で道の真ん中でドイツ人のおじいさんにののしられたときは、全く聞き取れなかったんです。

その時もなにか汚い言葉を言われたんだなとは思ったけど意味わからなかったので、その日はほんとに1日中落ち込んでいました。

今回はわかったけど、犬は食べないのでこの言葉を言われても困るんですけね。

でもReisfresser(米食いやろう)って言われたらその通りなので「はいそうです」って言ってしまいそうな・・・いや、もちろん言いませんけどね。全力で逃げるよ。

でも、お米を食べる事は良いことだと思っているのでなんだかなぁと言う感じがしますけれど。

そもそも外国人の特徴や文化を悪く取ってディスる人たちは何がしたいんでしょうね?

わたしが思うに「わからないというのは恐怖」なのだと思います。

自分の中の勝手な先入観やテレビや新聞で言われることだけを信じて自国から出ないで暮らしていると、どうしても考えが偏ります。

自分以外の人間や人種について凝り固まった考えを持ってしまうと、それをぶち破るのは相当たいへんだと思うのです。

幸いにも私は日本に生まれてドイツで働くことができ、外国人の友達もできました。だから、外国人の言い分もある程度わかるし、日本人としての意見も持ってる。

ただ、ドイツ人日本人もほとんどの人は生まれてから死ぬまで自分の国で、自分が居心地の良いと感じる人とだけ一緒にいるわけで、そういった人たちにとって外国人は異物、嫌悪の対象になってしまうのでしょうね。

わたしがドイツに行きたい人を応援しているのは、そういう理由からでもあります。攻撃的な人になってほしくないんですね。いろいな人がいてもいいし、いろいろな考えを持っていい。

海外に住んでいれば、自分の思う通りになることなんて少ないし、自分の意見に賛同してもらえることって少ないです。だいたいは理解してもらえず、さらなる説明を求められることになります。意見の衝突もしょっちゅうです。

争いが嫌いな穏やか民族の私たちにとって、争いの日々はつらいです。でも、そうなって初めて自分が当たり前だと思っていたことが、世界では非常識だったということに気づくんです。

ドイツに来て自分の意見が受け入れられなかったことにショックを受けて、日本人のコミュニティーに引きこもってしまう人もいます。自分と同じような考えを持っていて共感してもらえるってすごくうれしいことですよね。だから同じ日本人と一緒にいたいという気持ちもわかるんです。

日本人コミュニティーに入ってもいいですが、それと同じくらい腹を割って話せる外国人の友人を作ることも大切です、せっかくドイツにいるんですから。

嫌な思いをすることもあると思います。でもそんな時は今まで狭い世界で生きて来たんだなぁと思って、あまり気にしないで過ごすのが個人的にはいいと思っています。

本日はここまで☆

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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