ドイツではたくさんの外国人たちがドイツ語の勉強や企業研修をがんばっていますよね。ドイツの大学で日々熱心に勉強している学生たちはほんとうに素晴らしいと思います。
最近では日本の人たちもドイツの大学で学位を取り、現地の会社に就職する人も増えました。
ドイツに関わらず、ヨーロッパでは専門分野の学位を取っていることが仕事を探す時に特に重要です。
日本の大学に通うかドイツの大学に通うか迷っている人は、学位を取った場所がどのくらい就職に影響するのか気になりますよね。
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ドイツの学位が就職に影響するの?
わたしはドイツの大学は出ていないので、あくまでも一個人の意見として参考にしてください。
現在ドイツの企業で働き始めて6年ほど経ちますが、ドイツの大学を卒業していないと就職に不利と感じたことがありません。
現に私は日本の大学を出ていますし、私の上司などもアメリカの大学を出てドイツに来ています。
日本の大企業だと東大派とか早稲田派とかありそうですが、ドイツでは聞いたことがないですし、ドイツの大学名と言うよりはどの専門分野の学位をとっているかと言う部分が大切だと思います。
ドイツの大学を出て現地の会社に就職できればもちろん理想的ですが、ドイツ人であっても専門的な分野を大学で勉強している人はごく少数です。
日本の学位でもしっかりと勉強して知識を身につけていれば、ドイツの就職に不利になることはないと思います。
ドイツの大学で学位を取っていないと不利になる場合
ですが、私が知っている範囲ではありますが、ドイツの学位を取っていないと不利になると思われるケースが2つあります。
1. ドイツの国家資格を取りたい場合
ドイツで弁護士や弁理士といった国家資格を目指す場合、資格を取るためにはペーパーテストだけではなくその業界での職業経験などが受験要件として入る場合があります。
ドイツの大学で勉強していないと情報が入りにくいですし、インターンシップや職業訓練先を探すのも困難だと思います。
また、自動車の整備士やパン職人などのマイスターも国家資格なので、日本の学位だけでは取得ができません。ドイツで職業訓練(Ausbildung)をしながら学校に通います。
2. 企業でマネージャー以上の職を得る場合
ドイツの会社で管理職につくためのは、マスター以上の学位を要求されます。
そのため、実際に仕事をしながら昇給のために大学院に通う人もいます。(会社側の要求の場合は全面でサポートしてくれるようです。)
ドイツで人の上に立つためには、ドイツの学位は非常に重要になってきます。
ドイツで就職する時に重要視されること
ドイツの学位があれば、現地での就職に有利であることは間違いないですが、日本の大学を卒業していても仕事を見つけることがあります。
なぜならドイツで就職する時にもっと大切なことがあるからです。
ドイツで就職する時にもっとも重要視されるのが、専門分野と経験とコネです。
先程も言いましたが、ドイツで仕事を探す場合、どんな専門分野の学位を持っていて、どんな実務経験があるのかが重要視されます。
実務経験がないとほとんどの会社では採用してもらえないので、インターンシップを経験しておくと、就職の際に役に立ちます。
ドイツではインターンシップ先の上司から一筆書いてもらった紙をたくさん集めて履歴書と一緒に提出します。
自分の専門性をしっかりと見極めて実務経験を積むことで、ドイツでの仕事をつかむチャンスも出てくると思います。
また、実際にドイツの企業で働いてみてコネが思った以上に強いことがわかりました。
ドイツでは「○○さんの紹介」や縁故採用が多いので、知り合いに会社のお偉いさんがいるとか大学の教授に気に入られている人は、コネで就職できる場合があります。
ドイツ語が絶対話せないと採用されない?
ドイツで仕事を探す場合、ドイツ語を話せた方が有利だと思いますが、英語が話せればOKな職場もたくさんあります。
わたしのドイツ語はB1レベルで今はB2クラスを受講しています。このレベルではドイツ語で仕事をするのは無理です。
そのため、仕事は基本的に英語だけで成り立っています。
小さい地元の会社ではドイツ語が話せないと採用されないかもしれませんが、海外にもオフィスがあるような企業ですと、英語が話せれば問題ないと思います。
まとめ
日本の大学を卒業してからでもドイツで仕事を探すことはできます。
ドイツでも実務経験はとても大切で、ドイツに就職する際も即戦力になるかどうかしっかりチェックされるので、できれば日本で企業経験があった方が有利です。
ワーキングホリデービザで1年ドイツに住みながら、仕事を探す人もいます。
仕事さえ見つかれば、就労ビザへの切り替えは可能です。
わたしはドイツの大学は出ていないので、あくまでも自分が実際にドイツの企業で働いてみて感じたことです。個人の意見として参考にしてください。
ちなみにドイツの大学進学を目指している人は、卒業後も18ヶ月職探し期間としてドイツに滞在することができます。
これはドイツの大学を出るメリットかもしれませんね。
ドイツで働いている人の経緯はさまざまです。
学位は大切ですが、仕事を勝ち取るためには、即戦力になるかだと思います。
大学にいる間からさまざまなスキルを身につけておく必要があります。
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