多言語

英語ともうひとつ他の外国語を学ぶデメリットはあるのだろうか?多言語習得のための学習法を紹介

日本に住んでいたときに、ドイツ人の先生に英語のプライベートレッスンを受けていたことがありました。

先生は英語の他にドイツ語のレッスンも行っていたので、当時初級程度のドイツ語を一緒に伸ばしたくて、週替わりで独・英・独・英とレッスンをお願いできないかお願いした時のことです。

先生は、ハッキリと強い口調で、

「ひとつの言語を完全に習得していないのに、他の言語を始めるのはおすすめしない」と言うのです。

外国語の習得には膨大な時間がかかります。

当時の私は英語がある程度話せるレベルまで達していましたが、まだまだ表現できないこともたくさんありましたし、とても英語を習得したといえる段階ではありませんでした。

一方のドイツ語は中級レベルに差し掛かっていたところで、今やめたらすべて忘れてしまいそうで、細々とでもいいから続けたいと思っていました。

英語もドイツ語も同じ言語系統だったはず……一緒に学べば相乗効果で良いのではないかと勝手に思っていたので、ショックでした。

先生がおっしゃるように、多言語学習は身に付かないのでしょうか。

やはりひとつの言語を完全に習得してから他の言語を始めた方がいいのでしょうか?

今回は多言語学習のメリット・デメリットとそれでも多言語学習したい人に学習方法などをご紹介します。

Contents

多言語学習のデメリット。その理由は二つの言語がごちゃ混ぜになってしまうこと

「ひとつの言語を完全に習得していないのに、他の言語を始めるのはおすすめしない」

という当時の私の先生。

その理由は、英語をマスターしていない状態でドイツ語も一緒に学び始めると、二つの言語がごちゃ混ぜになった変な言葉を話し出す人がいるからだそうです。

 

sesam
sesam
……あれ、今の私だ。

 

 

私は職場では英語を話しているんですが、会話していると英語の中にドイツ語が入ってきてしまうことがあります

日常的に使っている単語はドイツ語の方が馴染みがあるんですよね。

ドイツ人との会話ならまだ許されるかもしれませんが、英語圏の人にこんなごちゃ混ぜ英独語を話したら通じないですよね(汗)

語学を教える先生としては、こういった懸念から二つの言語がごちゃませになってしまうので、多言語学習したいなら先にどちらかに集中して勉強した方がいいよとアドバイスをくれたのだと思います。

多言語学習はやらない方がいいの?多言語学習のメリットはある?

でも、ごめんなさい、先生。

ドイツの実生活において、ごちゃ混ぜ英独語でも役立っています。

確かにドイツ語で話してるのに英語が入ってきてしまうのは、語学試験ではアウトだと思いますが、生活をしていくためにはセーフではないかと思ってるからです。

やはり伝えないと始まらないし、伝わらないと意味がないのではないと思います。

一つの言語を習得してから次の言語にいくのは理想的だと思いますが、現実的ではないと思います。

単語だけでもいいのでドイツ語を覚えているのは現地の生活ではとても役に立っているので英語と並行してドイツ語も勉強しておいてよかったと私は感じています。

多言語学習のスタートダッシュが大事。多言語学習のこつは?

私としては他言語学習はやりたいと思うならやってしまえと思っています。

ただコツとしてはスタートダッシュが大切です。

まずは全く未知の言語を勉強し始める場合、文法が全くわかりませんよね。

そこで、私は一番やさしい文法書を買い、その文法書を自分の言葉でノートにまとめるという作業をしました。

ドイツ語の文法は全くわかりませんでしたので、1冊の文法書をまとめなおすのにかなり時間がかかりました。

ファミレスに通いながら、1ヶ月くらいかけて文法書を自分の言葉で一つ一つまとめるようにノートに書き写していきました。

これが私がスタートダッシュで集中してドイツ語を勉強した期間になります。

当時仕事で英語を勉強し直す必要があったので、ドイツ語の勉強を一時中断して英語のプライベートレッスンを受けていたこともありました。

ドイツ語を習得するまでには至りませんでしたが、私のドイツ語の基礎を作ったのは、あの一か月の自力で文法書を求め直してみると言う方法が意外と良かったのではないかと今では思っています。

当時のドイツ語まとめノートをちらっと公開。自分の言葉で一冊の文法をまとめ直すと、それは自分の財産になる

10年ほど前にまとめたノートですがドイツにも持ってきていて、たまに見ています。

1冊まとめなおすのは時間はかかりますが、しっかりと頭に入ってくるのやってみるのがおすすめですよ、

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付せんを使っているのは、ペンで書いていて万が一ミスをしちゃうとノートが汚れてやる気がなくなってしまうためです。間違えても貼り直しできるように付せんを使っていました。

ピンクの付せんは文法におけるルールをまとめたもの、黄色の付せんは格変化などの一覧をまとめたもの 、緑の付せんは単語を書いたものです。

付せんに書いておけば別のページに移すことも出来ますし 、お部屋のいろんなところに貼って何度も見直すこともできます。

まとめるときのポイントはただ書き写すのではなく、自分の言葉でまとめなおしていくことです。

こんな感じで集中して勉強したと言えばこの1ヶ月だけで、その後は自分の気分や仕事の状況によってドイツ語を勉強したり英語を勉強したりしていました。

2つの言語を両方気まぐれで学んでいたので、習得スピードとしては遅かったと思いますが、今ドイツに来てドイツ語:3=英語:7くらいで生活しています。

そして生活の中で多少ドイツ語と英語がまじっちゃうことがありますが、気にしません。

だって、ドイツ人も、ポーランド人も、インド人もたまに他の言語が混じっても気にしないで話してますよ。

別にごちゃ混ぜ英語とかドイツ語を話すことを推奨しているワケでは決してありませんが、わたしのように学習スピードがおそい人はいつまでだっても他の外国語を学べないではありませんか!!

多言語学習が効率がどうかより、モチベーションが大切

わたしいつも思うんですが、語学学習の近道ってあるのかなぁと思うんです。

たまに多言語話者の学習方法とか私も読みます。

彼らは本当に才能豊かで、英語の他にもドイツ語、イタリア語、フランス語と、オランダ語など複数の言語を操ることができますよね。こういう人は短期間集中してがっつりひとつの言語を学び、マスターしたら他の言語に手を出しています。

だから、私のドイツ語の先生が言っていたように 、「ひとつの言語を完全に習得していないのに、他の言語を始めるのはおすすめしない」というアドバイスはある意味正しい。

でも言語学習のセンスの違いはあれど、多言語話者が短期間でひとつの言語をマスターできるのは、その期間だけは膨大な時間を学習に当ててるということです

多分常人には計り知れない量だと思います。

言葉はかけた時間だけ上達する

机上の学習であれ、実践形式で伸ばしていくのであれ、かけた時間だけ上手くなっていくと思うんです。だからこれをやれば効果的という学習法はないんじゃないかと思ってます。

精神論になってしまうかもしれませんが、

「じゃぁ、その間ずっと勉強し続けられるか」が非常に重要です。

短期決戦で終わらせたいという人は語学留学で朝から晩まで数ヶ月勉強したら、ベースは仕上がると思います。

仕事もあるし無理だよ(私はこっち)という人は仕事後にできるだけコツコツと。ただスタート時だけはちょっと集中してがっつり勉強した方が、後が楽です。

多言語学習は、

  • 複数の言語が混じってしまう可能性がある
  • 学習時間が分散されてしまうので習得までの道のりは長くなる

などデメリットがあります。

ただ私はやりたいという気持ちと、続けていける根気の方が大切だと思います。

あ、結局精神論になっちゃいましたね(笑)

語学学習のコツを求めて読んでくださった方には怒られてしまいそうです……ごめんなさい。

でも、まとめノートのところとか参考にしていただけるとうれしいです!

(この部分が唯一効率的に勉強した部分だと思われます。)

私は語学留学をしたことがないのですが、海外で生きていけるくらいには英語もドイツ語も話せるようにはなりました

みなさんもやる気効率を上げるための工夫があればきっとできると思います。一緒に頑張りましょう!

POSTED COMMENT

  1. minimabroad より:

    このブログをよんで心が救われた気がしたので、お礼を言いたくてコメントします。
    私は台湾で留学していましたが、英語も韓国語も台湾語も、と手を出したからなのかあまり延びが良くなかったんです。落ち込んだときにこのブログに出会いました。めげずにもう少し頑張ってみます。ありがとうございます。

  2. vanillesesam より:

    id:minimabroad さん
    こちらこそお読みいただきありがとうございます!
    英語も韓国語も台湾語も勉強されたことがあるんですね‼
    す、すごい。
    やりたい時に、とりあえず始めてみることってとても大切なことだと思います。
    特に語学学習は無駄になることはないと信じてます。
    一緒に多言語学習がんばりましょう‼

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