3月中旬くらいから始まったドイツでのコロナ対策のための制限措置が住民に課せられるようになりました。
ドイツのコロナ対策は日々変わりながら現在も続いており、3月に続いて2回目のロックダウンが続いております。
わたしの身の回りにもいろいろな変化が起こりました。
医療崩壊させないため、ドイツではぎりぎりの綱渡りの状態が続いています。
わたしは今までドイツで7年暮らしてきて、ここまで生活に支障をきたす制限を政府からされるようなことは一度もありませんでした。
ドイツ人も大変不安だと思いますが、わたしのような外国人の不安はさらに大きいです。
一時期、ドイツは給付金や補償(5000ユーロ)がすごいと一部メディアやツイッターで騒がれていますがあれはごくごく一部の地域、ベルリンの自営業者の支援策として行われたものです。
他の州では自営業者への補償は1000ユーロ前後のところも少なくありません。
このあたりは州の政策や財政状況により異なります。
わたしはお金については特に恩恵を受けていないので、今日は身の回りに関することでドイツでの生活はどのように変わったのかを書いてみたいと思います。
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目まぐるしく変化するドイツの制限措置
ドイツでは各州の首脳が定期的に協議を行っており、ドイツ在住の日本人の元へは協議内容に関するメールが、在ドイツ大使館より定期的に送られてきます。
ドイツ国内での感染拡大を防ぐための制限措置が日に日に厳しくなっていくため、さすがにメンタル侍のわたしも気持ちが落ち込んでしまいした。
3月初旬は普通に入れていたお店も、マスクがなければ入店ができないようになりました。
3月中旬から下旬の制限措置の変わりようがすごいのでとまどいもありましたが、10ヶ月が経過した今、この光景は普通のものとなってきています。
その他の対策として定着したものには以下のような例です。
現状①人数制限と間隔をあけて並ぶ
スーパーやドラッグストア、郵便局など、人が多く集まるお店はその規模や時期(クリスマスなど)よって人数制限を設けています。
お店の中に入る人の数を制限することで人が密集しないようにする作戦です。
お店の外から見るとすごい人が並んでいるのでびっくりしますが、中に入るとほとんど人がいなく、買い物する側としてはとても楽なんですがね。
写真は近くの郵便局で撮ったもので、エントランスには従業員の人がいて、入る人の数を制限をしています。
中に入ってからも前のお客さんと2メートル間隔をあけて待つように書かれたボードが書いてあります。
コロナ対策でソーシャル・ディスタンス(Social Distancing)という言葉が聞かれるようになりましたが、このソーシャル・ディスタンスがドイツでは徹底されている印象を受けます。
なんか厳格なドイツ人らしいなと思いました。
現状②支払いが全てカードに
ドイツではECカード(銀行のカードで即引き落としされる)が普及しています。
以前は、現金払いのみだった小さなお店やパン屋、コロナをきっかけにカードリーダーを導入してカード払いを推奨するお店が増えて来ています。
店員さんはマスク(場合によっては手袋も)をしてレジとお客さんの間はアクリルボードで仕切られています。
そしてカードリーダーの操作もお客さんがカードを自分で挿入して暗唱番号入力とすべてできるので、従業員とお客ができるだけ接触しないでお買い物ができるようになっています。
現状③カフェやレストランは営業できない
ドイツには素敵なカフェやレストランがたくさんあるのですが、3月のロックダウンと11月から現在まで続く2回目のロックダウン中はほとんど全てのお店が全て閉まっています。
テイクアウトに限りOKなので開いてるお店もありますが、閉じていても補償があるのでほとんどのお店が休業しています。
3月のロックダウン時には、この機会に店の大そうじや模様替えをして次の営業再開まで準備をしている気配がありましたが、11月の2回目のロックダウン以降は、テイクアウトしていたお店も完全に店を閉じてしまい、移転や閉店の張り紙を出しているお店もチラホラ現れているのが現状です。
現状④銀行・役所の手続きはほとんどが電話かオンラインに移行
銀行や語学学校、役所は全て閉まっています。
そのため手続きが必要になった時に電話かメールもしくはオンラインで行わなければいけません。
オンライン化が一気に進みましたが、今でも好まれるのは電話なのがドイツらしいところです。
コロナが引き起こしたアジア人差別
3月のロックダウンの時に、ドイツ在住の日本人が公共の交通機関の中で差別的な発言をされたことがツイッターなどで話題になっていましたが事実です。
わたしも友達からドイツの電車の中で差別的な発言と態度を取られたことを聞き、大変ショックを受けました。
(それが怖くて一層引きこもりになりました。)
ただ、11月の2回目のロックダウン時には感染経路に関する情報が以前よりもはっきりして来たため、アジア人差別というニュースは目に入らなくなってきています。
引き続き行われる制限措置について
2021年1月21日現在、ドイツではカフェ,レストラン,バー,デパート,ショッピングモールは営業を見合わせています。
また、着用するマスクも布マスクではなく、医療用のマスクを着用するよう政府がすすめています。
ロックダウンの解除は、話し合いのうえ決めるようです。
まだまだ油断できる状況ではないので、ひきつづき自宅に引きこもっていようと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。