いえ、そんな不遜な態度だったわけではないですが、ドイツ語検定2級に合格しました。
ドイツ語検定2級の難易度はどのくらいなのでしょうか?
ドイツ語検定2級の情報はインターネット上でも少ないので、最新のドイツ語検定2級の情報をお届けします!
- 独検2級のレベルは?
- どんな問題が出るの?
- 独検受けてみたいけど、情報があまりなくて不安
Contents
ドイツ語検定2級ではどんな問題が出るの?
最初にまず申し上げておきたいのですが、
公開されているサンプル問題では名詞の作り方やアクセントの場所など、正直どうでもいい問題が出てきて、「あ、こんなの出たら受からんわ」と思いましたが、実際の試験では穴埋め問題や語彙選択問題など、より実用的な内容で安心しました。
もちろん後者の方が実際にドイツに行きたい人にも役に立つ内容だと思うので、この変化は歓迎ですね。
筆記試験 80分
問題の構成はPart1からPart7まであり、時間は80分です。
Part1〜Part4は穴埋め問題、Part5と6は長文問題、Part7は会話文に挿入する文章を選ぶ問題でした。
ほとんどの問題は、解答欄に正しい解答の数字を記入するだけなのでマークシート感覚でできますが、Part3だけは自分で解答を記入しなければなりません。
とは言っても一語だけなので、そこまでおびえなくてもできました。
聞き取り試験 30分
聞き取り試験は2部構成で30分あります。
読み上げは2回あるので、1回目で聞き取れなくても大丈夫です。
1部は短い会話文を読んで会話の内容に合うものを選択肢から選びます。
会話ごとに1問、合計4問ありました。
2部は少し長めのスピーチを聞いて5つの問題に答えます。
1部と違って1つのスピーチで5つの問題に答えなければなりません。
また質問文は問題用紙に書いてありますが、選択肢は書いていないので、全て自分で聞き取らなければいけません。
事前に質問文を読んでおいて、スピーチを聞きながらメモをとっておくとスムーズに解答できました。
試験の解答は翌日にはチェックできる
実際に合否が分かるには1ヵ月ほどかかりますが、解答をチェックするだけなら翌日にできます。
独検のサイトでは、試験の翌日の午後には解答が公開されるので、問題用紙に解答を控えておけば持ち帰って翌日に答え合わせをすることができます。
わたしも早速チェックしてみたところ、筆記試験で5問まちえていましたが、聞き取り試験は満点だったので合格はしてると思います。
ただ、問題数が少ないのでひとつひとつの配点がとても大きそうです!
時間はたっぷりあるので、最後まで気を抜かず見直しをキッチリすれば合格できると感じました。
ドイツ語検定2級を受けるならやっておくといいこと
問題集は買ったのですが、中古で安く買ったため聞き取りのCDが付いておらず、聞き取り試験の対策はできませんでした。。。
準備期間も1週間しかなかったので、問題集は全てやったわけではなく長文問題だけを拾って解きました。
穴埋め問題は動詞、形容詞、副詞などさまざまなタイプがあるので、問題集を解きながらわからなかった単語を集めて単語帳を作るといいと思います。
やはり2級ともなると一朝一夕でできるものではなく、今までに積み重ねてきたものがベースになってくるので、日ごろからある程度のドイツ語の読み書きをしているかがカギになると思います。
ドイツ語のニュースは難しいし聞いてもわからないので続けるのがつらい方は続けられるものを見つけましょう。それがアニメや娯楽チャンネルでも続けられるならなんでも良いと思います。
私は普段からYouTubeやpodcastでドイツ語を聞いているのですが、それが自然とリスニング対策になったと思います。
独検のリスニング問題はゆっくり2回繰り返して読まれます。
普段からYouTubeやpodcastを聞いているとそれだけで聞き取りは問題ないと思います。もちろんサンプル問題や問題集のリスニングを何回か解くのがおすすめですが、それはあくまで問題の傾向をつかむ程度で大丈夫です。
一問だけ難しい問題があった
ドイツ語検定2級は、telcやGoetheの試験と比べるとやさしめだと思います。
ドイツ語レベルはB1に分類されますが、まじめにドイツ語の読み聞きをやっている人であったらそれほど難しい試験ではないと思います。
ただ、1問だけなぜかすごい難しい問題がありました。
解答を読んでも理解するまでに少し時間がかかったので、一応自分の復習のために解説を書いておこうと思います。
その問題は穴埋め問題でalsから始まる副文を入れる問題でした。(問題文は一部変更しています)
- Er spricht so gut Deutsch, ( ).←alsから始まる選択肢から語順が正しいものを選ぶ
alsというと、”als ich noch jung war「まだ若かったころ」”とか”als ich in Deutschland gelebt habe「ドイツにいた頃に」“ のように動詞が後ろにきます。
このように過去に一回起きたことを示すときの用法では、定動詞後置といって、動詞が後ろにくるのですが、alsにはals obの形で「まるで〜のよう」という意味で使われる時があります。
問題文では「まるで長いことドイツに住んでいたことがあるかのように」という、als obの用法で使われていました。
そして厄介なことにals obのobは省略することができ、obが省略されると後ろにあった動詞が繰り上がってalsの直後にくるのです。つまり(”als hätte ich…gelebt”になる)
ob が省略されなければ動詞は最後にくるのに!!
選択肢にも”als er…gelebt hätte”とか”als er hätte…gelebt”など魅力的な解答が並んでいましたが、これ全部まちがいです。
見事に引っかかりました。hätteが使われている時点で実際の出来事ではないと気づくべきでしたが、気づいたとしても動詞は後ろにくるだろうと思って結局まちがえた気はする。
全体として難易度は高くないのですが、たまにこのような重箱の隅を突くような問題も出るようですよ。
ですが、2級合格の基準は60パーセントなので、全問正解する必要はありません。
長文読解とリスニングで高い点数が取れれば、合格できると思います。
一応わたしが購入した問題集を下に挙げておきますが、独検の問題集だったら何でも良いと思います。B1とB2で出る語彙の範囲は大体決まっているので、そのあたりのレベルの問題集をやっていけば対策になります。
この問題集は長文問題がたくさん載っていて解説も詳しいので、問題の傾向を把握するのに役立ちました。