Goethe Institutのドイツ語試験の合格証は、ドイツでビザを申請するときや仕事を探すときにドイツ語の証明証として提出することができます。
わたしがB1の試験を受けたときはフルタイムで働いていて、ドイツ語学校に通う時間がありませんでしたが、週一回のドイツ語会話レッスン以外は独学で90%の成績で合格することができました。
今回はわたしが試験までにやったことや使った教材などをご紹介します。
ドイツへの移住を考えている人は、B1の証明証があるととっても便利なので取っておくと役に立ちます。
Contents
試験対策にかけた時間とやったこと
ドイツ語B1の試験対策と試験範囲の文法や語彙などを独学で勉強するために6カ月かけました。
私はドイツ語学校に通ったわけではないので、B1の文法項目などは知識がありませんでした。
そこで実際に試験問題を解きながら知らない文法項目を学んでいくという形で勉強しました。
試験問題はネットで公開されているモデルテストと模擬テスト用の本を購入して徹底的にやりこみました。
最初のうちはかなりつらかったです。
文法もわからないし、語彙もわからないものばかりで辞書を使って一つの課題に1時間くらいかかっていました。
ですが、1冊の本を3回繰り返し解いてテストの内容に慣れながら文法や語彙なども覚えることができました。
ネットでは「模擬テストを時間を計って一通りやるといいですよ~」などのアドバイスがありますが、仕事の後に2時間超の模擬テストをやる気力などなく……細切れに問題を解いていました。
読解とリスニング問題の対策は自分でもできるのですが、口頭試験の対策や手紙の添削は独学では難しいので、1週間に1回2時間だけ地元のドイツ語の先生にお願いしました。
それ以外は通勤の時間や仕事のあとの時間を使って勉強をすすめて自力でなんとかしました。
B1試験の内容
Lesen(読む):(試験時間65分、30問)
- Teil1
テキストを読んで設問の内容が正しいか間違っているか選ぶ
- Teil2
テキストを2つ読んで設問に続く文章を3つの選択肢から選ぶ
- Teil3
広告を読んで求められるシチュエーションに合った広告を選ぶ
- Teil4
短いテキストを読んで、それに対する意見を読む。それぞれの人が賛成派なのか反対派なのかを選ぶ
- Teil5
長めのテキストを読んで設問に続く文章を3つの選択肢から選ぶ
(各記事につき3問ずつ、全6問)
Lesen(聞く)の対策でやったこと
ひたすら模擬テストを解きました。通しで丸ごと解けたのは一回だけで、後は仕事が終わった後や週末に模擬テストを少しずつやりました。
とにかく模擬テストに出ている語彙は全て覚えてしまうくらい繰り返し解きました。
Hören(読む):(試験時間40分、30問)
- Teil1
5つの短い会話文を聞いて、それぞれ二つの設問に答える
ひとつはその内容が正しいか間違ってるか、もう一つは設問に続く文章を3つの選択肢から選びます。
会話文は二回聞くことができます。
会話を聞く前に10秒だけ設問を読む時間が与えられます。
- Teil2
長い文章を聞いて設問に続く文章を3つの選択肢から選びます。
文章は一回だけ聞くことができます。
文章をを聞く前に60秒だけ設問を読む時間が与えられます。
- Teil3
会話文を聞いて設問の内容が合っているか間違っているかを選ぶ
文章は一回だけ聞くことができます。
文章を聞く前に60秒だけ設問を読む時間が与えられます。
- Teil4
ディスカッションは二回聞くことができます。
ディスカッションを聞く前に60秒だけ設問を読む時間が与えられます。
Hören(聞く)の対策でやったこと
こちらも模擬テストで対策しました。聞き取れなかった部分はスクリプトを確認し、スマホにリスニングの問題文をダウンロードし、通勤の間などにひたすら聴きまくりました。
人が周りにいないならシャドーイングもおすすめです。
音源を聞きながら、小声でいいので口に出していきます。
Schreiben(書く):(試験時間60分、3問)
- Aufgabe1
友人へ向けて私的な手紙やメールを書きます。(最低800文字)
あらかじめ課題に書かれている3つのポイントはすべて含めて書かないと、大きなマイナスポイントになってしまうので注意です。
始まり(Liebe/Lieber)や終わりの言葉(Liebe Grüße)などメールや手紙で使われる基本的な部分もしっかり書かないと減点されます。
- Aufgabe2
あるテーマに関するディスカッションを読んで自分の意見を書く(80文字)
- Aufgabe3
目上の人に対して謝罪や報告の短い手紙やメールを書きます。(最低40文字)
始まり(Sehr geehrte/Sehr)や終わりの言葉(Mit freundlichen Grüßen)などメールや手紙で使われる基本的な部分もしっかり書かないと減点されてしまいます。
Schreiben(書く)の対策でやったこと
ここは独学では難しいところだと思います。
わたしは自分の書いた文章を当時お世話になっていたドイツ人の先生に添削してもらいました。
添削してもらった文章は丸ごと暗記して、何も見なくてもほぼ同じ文章が書けるまで覚えました。
おすすめの暗記方法は
文章をネイティブに添削してもらう
↓
添削してもらったぶんをスマホの録音機能などで録音
↓
通勤の間など、スキマ時間を使ってひたすら聞いて覚える
最初はネイティブに読んでもらったものやスマホの読み上げ機能を使って音源を作っていたのですが、自分の声の方が記憶に残りやすく、この方法で例文を全て暗記して書けるようにしました。
覚える例文は、できればネイティブかドイツ語を学問として学んだことがある人に添削してもらうのがベストだと思いますが、無理な人はHello TalkやLang-8 で添削してもらうのでもいいと思います。
添削のプロではありませんが、すぐにオンライン中のネイティブが添削してくれるので無料ですし使わない手はありません。
Sprechen(話す):(試験時間15分、3問)
試験の前に事前に15分の準備時間があります。
この間に課題を見ながら何を話すかなど考えつくことをあらゆる限り書きだします。
携帯電話や辞書は使えません。
パートナーと話すことも出来ません。
準備が終わったら試験の部屋に案内されます。
試験官は二人、受験生は自分とパートナーの二人です。
簡単な自己紹介をした後、課題に移ります。
- Teil1
パートナーと一緒に何かを計画する
- Teil2
2つのテーマのうち一つのテーマを選んでプレゼンテーションをする
- Teil3
プレゼンテーションした内容について試験官の質問に答えたり、相手のプレゼンテーションに対して質問をする
Sprechen(話す)の対策でやったこと
口頭試験対策は独学では難しいところだと思います。
わたしはドイツ人の先生とマンツーマンで口頭試験の対策を試験の1ヶ月〜2ヶ月前から週に1回お願いしていました。
できればネイティブかドイツ語を話せる日本人の人と何度か口頭試験の練習をした方が良いと思います。
どうしても相手が見つからない場合は、オンラインでマンツーマンレッスンをしている先生にお願いすることも可能です。
おすすめはLingodaですが、このオンラインスクールは講師は全員ネイティブでドイツ語の教師としての経験がある人しかいないので、試験対策にはおすすめです。
安くオンラインレッスンを受けたい場合はitalkiがいいと思いますが、こちらはただのただの学生や非ネイティブも混じっているので、それをわかった上で利用した方がいいと思います。
ドイツ語B1の試験対策は独学でも可能
Sprechen(話す)とSchreiben(書く)の対策は独学では少し難しいですが、Lesen(読む)とHören(聞く)の対策は自分でコツコツやれば高得点を狙えます。
わたしは周りに同じ試験を受ける生徒さんがいなかったので、自分のレベルがどのくらいなのかわからなかったのですが、一応90%取れたのでこんな試験対策でもなんとかなりました。
特に点数が良かったのはSprechen(話す)で、これはネイティブの先生と毎週2時間もみっちり会話してたので、当日が楽しむくらいの気持ちで望めました。
逆に一番悪かったのはschreiben(書く)でした。これは先生に添削してもらった例文をいくつか丸暗記しただけだったので、バラエティが足りなかったのかもしれません。
ドイツへの移住を考えている人は、日本にいる間にB1の合格証明証がとっておくととっても役立つのでおすすめです。
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