わたしはドイツに住んでいますが、幸いにも今のところスリの被害にあったことはありません。
ですが、パリへ旅行に行った時に2日目で友達がスリに遭ってしまいました。
せっかくの海外旅行ですから、お土産も買いたいし、おいしいものも食べたかったのに。被害に遭ってしまうと、とにかくカードを止めたり、警察に連絡したり、楽しかった旅行はもう台無しです。
今日はパリでスリにあった友達の話から、どうすればスリにあわないように旅行を楽しめるのか、また、自分なりの対策方法もご紹介したいと思います
Contents
1. フランス・パリの地下鉄で、友人がスリの被害に
以前、日本の友達がこちらに会いに来てくれたことがありました。
ドイツに来る前に、一度フランスに行こうということになり、友人は日本から直接パリへ、私はドイツからフランスへ飛び、現地で落ち会いました。
パリに到着した日はなにごともなく過ぎ、翌日。
友達がスリの被害にあいました。
正確にはいつ盗られたかわからないのですが、おそらくホテルから空港に行くまでの途中の地下鉄メトロの車内ではないか、と思われます。
フランスに行かれた方はわかると思いますが、パリ市内の中心部を通っている地下鉄メトロは、なんとなく嫌な感じがします。
うまく言えませんが、乗車客の質が違うん気がする。
なんか見られてる気がして、わたしはカバンを開けるたびひとりものすごい警戒していました。
幸い、彼女が盗られたのはお財布だけで、パスポートはカバンと一緒に無事でした。
そのおかげで、何とか帰りのドイツ行きの飛行機には乗ることができましたが、かなり落ち込んでいました。
これが、一人旅だったらと思うとゾッとします!
2. ドイツ・ベルリンでスリと置き引きのダブル被害にあった友人
フランスで日本人を狙ったスリが多いことは問題になっていて、大使館からもフランスへの渡航の際には被害に遭わないように注意喚起がされています。
では他の国はどうなのかと言いますと、ドイツでもスリや置き引きは大都市を中心に発生しています。
別の友人ですが、ベルリンでスリと置き引き両方の被害にあった子がいます。
彼女は駐在でドイツに来ていましたが、帰国を前に夕食に誘ってくれた時に聞いた話です。
彼女がベルリンでスリにあったのは2回。
1回目はベルリンの中央駅で
この時はほかの友人達と一緒に駅にいたのにスリの被害に遭いました。
集団の中にいて安心してしまったのか、少し目を離した隙に足下に置いてあった荷物を丸ごと盗まれてしまいました。
この時、盗まれたものの大半はあとで戻ってきたそうですが、それでもショックですよね。
2回目は集団で少年に囲まれる
そしてまた別の日に、今度はベルリンのユニクロがあるTauentzien地区のあたりを歩いていた時です。
急に何人かの少年が寄ってきて、いきなりガッとふところに入られ、気づいた時にはお財布が取られてしまっていたということでした。
ショッピング街ですから、もちろん周りに人もいます。
それなのに、まさかこんな大胆なスリ集団がいるとは怖すぎます。
この時も、奇跡的にその少年グループの別の子(お財布を取るのに反対した子?)が、お財布を返しにきてくれたそうで、
1度盗られはしましたが、お財布は彼女の元に帰ってきて、とりあえずは良かったです。
日本人を狙ったスリが多い理由
スリの被害に遭った私の友人は、二人とも日本人です。
実際には日本人だけではなく、様々な国からやってきた観光客がフランスやドイツなどヨーロッパの大都市でスリに合っています。
ですが、日本人が狙われやすいというもの事実。
わたしは以前からどうしてわたしが日本人だとわかるのか不思議に思っていました。
ある時ドイツのパン屋さんで店員さんと話していた時に「キミ、日本人だろ?」と言われてびっくりしたことがあります。
なんでわかったかのか聞いてみると、物腰やしゃべる時の態度でわかるというのです。
毎日たくさんの外国人と接している人は、客がどこの国の人なのかなんとなくわかるようになるのだそうで。
スリのプロ集団は、毎日町を歩く観光客を観察して獲物を探しています。
パン屋のお兄さんですら、わたしが日本人であることがわかるくらいです。
スリには、町歩きをしているわたしたちが日本人で、現金や貴重品を持ち歩いていることはほぼ100パーセント、バレているでしょう。
海外でスリにあったらどうする?

友達の話を聞いていて、パリのケースは、スリのプロ集団である可能性が高いです。
あっという間にカバンから財布を抜き取られ、本人はまったく気づかない。
それと比べると、ベルリンの少年のスリ集団は、バレてもいいくらい大胆な方法でスリを行っています。
もし大声を出したり抵抗をして反撃にあってしまったらと思うと、恐ろしく何もできませんよね。
とにかくわたしは、できるだけスリの被害にあわないよう、あってもダメージが少ないよう対策をする必要があると思います。
スリにあわないための防犯対策

私はドイツに住んでいますが、国を出るときには必ず防犯対策をします。
防犯対策1.ダミーのお財布+首かけタイプの貴重品入れ
まずはダミーのお財布を用意します。
使い古した財布に 、少しの紙幣・小銭と有効期限切れのカード類などを入れて、いざとなったらこの財布を差し出しても大丈夫なダミー財布をカバンの中に忍ばせています。
*ダミー財布に有効期限切れのカードを入れる時は、カード自体は使えなくてもカード番号や個人情報は含まれていることに注意してくださいね。万が一取られていしまった場合は、念のためカードは止めてください。
本物のクレジットカードや現金などは、首から下げるタイプの貴重品入れに入れています。
わたしはこのネックポーチを5年以上愛用していますが、薄型で肌触りもよく気に入っています。
カードが入るファスナー付きのポケット1つと、お札やパスポートが入るポケットが前に2つと後ろに1つあって便利です。
見えないように服の中に隠しておけば、そうそう取られるものではありません。

スキミング防止対策も機能も付いているので、わたしの場合、パスポートやクレジットカード、ボーディングパスもこのネックポーチにまとめて入れて、肌身離さず持ち歩いています。

防犯対策2.自転車用セキュリティ用ダイヤルロック
もう一つがダイヤルロック式のカギです。
これは自転車用ですが、駅やホテルなどでスプリング部分を荷物とポールか何かに引っ掛けて利用しています。
例えば、ホテルでは、外出の際に、ベッドの足の部分とスーツケースをこのダイヤルロックで施錠して、簡単には動かせないようにしています。
スリ対策はカッコ悪いですか?スラれるよりましです。
前に友人に言われたことがあります。
「ヨーロッパに来たら、あまり観光客っぽくみられたくない。」
だから、「ネックポーチとか恥ずかしいしカッコ悪いから着けたくない」
と言うのです。
いや、でも、盗られるよりマシですよね?
言っておきますが、これは衣服の中に入れるものですし、外から見えるものではありません。
こういったちょっとした対策をするかしないかで、スリにあう確率は大きく減らせます。
正直、プロに狙われてしまったら、どんな防犯対策をしていても、やられるときはやられてしまうというのが本当のところです。
ですが、たくさんいる観光客の中から誰をターゲットにするかは、わたしたちのちょっとしたしぐさや行動を観察して決めていると思うのですね。
ものすごい油断してカバンがあいてる人と、少し周りに気を配ってそうな人だったら、ぜったい前者の方が狙われます。
海外では、こういった対策をしてるかしてないかで、運命が分かれます。
わたしだったら、カッコ悪いとかそういうことではなくて、安心して旅行を楽しむため準備の一環として、防犯対策にも気を配って旅行をしたいです。
最後に海外サイトのスリ対策をご紹介
wikiHowではヨーロッパ旅行でスリを防ぐための方法をもっと詳しく紹介しています。
わたしが行っていた、ダミーの財布の例も載っていました。やはり有効なようですね。
英語ですが、図解と一緒にスリを防ぐ方法が詳しくわかりやすく紹介されています。
とりあえず、サイトの中で重要だと思うポイントをピックアップしてみました。
- 貴重品は前ポケットか隠しポケットにしまう
- 貴重品の入ってるポケットをひんぱんに触るのはやめる(スリに場所を教えてしまうことになるので)
- 路上にいる物乞いにお金をあげない(お財布を出した瞬間、ひったくられる)
- バックのストラップは短めに調節して持つ
- 公共の場に行くときは、必要最低限のものだけ持ち歩く
- 最悪取られてもいいように強盗用の財布(mugger’s wallet)を用意する など
wikiHowのサイトで海外旅行でのスリ対策について、もっとくわしく解説しているので、興味がある方は参考にしてください。
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