わたしは7年間ドイツで暮らしながら、ドイツの企業で働いてきました。
同僚はドイツ人ばかりでしたが、基本的には英語ができれば大丈夫な職場です。
やはりどんな仕事をするにも、英語は欠かせませんね。
では、英語だけできればいいかと言えば、そんなことはありません!
わたしは20歳を過ぎるまで海外に出たこともなかったし、留学経験もありませんでした。
30歳過ぎてドイツで働くようになった今、とっても後悔していることが……それは、
大学の第二外国語、ドイツ語取っておけばよかった!!
第二外国語の選択で迷う時、せっかくだったら将来社会に出たときに役に立つ言語を選んだ方がお得ですよね。
今回は、海外就職を経験してわかった第二外国語としてドイツ語を学ぶ理由をご紹介します。
- 大学の第二外国語で迷っている人
- ドイツ語に興味がある人
- 将来ヨーロッパで働いてみたい人
Contents
第二外国語で中国語を選択して後悔した失敗談
私は大学で中国語を第二外国語として選択しました。
できたら便利かな~、くらいの軽い気持ちで中国語を取ってしまったのですが、あとになってとても後悔したのを覚えています。
確かに中国経済は大成長を遂げ、ビジネスチャンスもたくさんあるように思えます。
ただ、実際に日本の会社に入ってみると、すでに中国人の社員の方はたくさんいらっしゃるのです。
しかもみんな日本語が話せる!
日本語の話せるネイティブの中国人の社員がいらっしゃる、そんな中で私の中途半端な中国語など役に立つわけがなく、私が求められたのは高度な英語力でした。
中国語の出番なし!!
そんな中で、意外と多かったのがドイツのクライアントでした。
医療機器や自動車メーカー、ソフトウェア関連でもドイツ企業とやり取りする日本の会社はとても多い印象があります。
ドイツからもドイツの人が出張に来るし、こちらの会社からも社員が現地に赴いたりして(わたしのような一般社員ではなく、優秀な人たちだけどね)
そんな時は大学でドイツ語取っておけば良かったなぁと思っていました。
現在はドイツの現地企業で働くようになり、同僚となんとかドイツ語でコミュニケーションが取れるようになりましたが、最初は本当に大変だった……
結局、わたしが大学の第二外国語で選択した中国語は、社会に出て役立つ場面はなく、今ではすべて忘れてしまいました。
大学生の時にドイツ語を学んでいれば、もっと生きやすかったのではないかと思ってしまいます。
大学生の時には先を見通す力なんてなかったから仕方のないことですが、今なら第二外国語としてドイツ語をおすすめする理由はたくさん浮かんでくるんですよね。
海外就職を経験した人間として、第二外国語としてドイツ語をおすすめする理由をひとつずつご紹介しますね。
メリット①ドイツ語は世界でも広く学ばれている人気の言語
ドイツ語は、実は世界で10番目に使用人口の多い言語です。
ドイツ以外にもドイツ語を公用語としている国は、スイス、オーストリア、リヒテンシュタイン、ルクセンブルク、ベルギーなどがあります。
数字で表すと世界中でおよそ1億4000万人がドイツ語を話して生活していることになります。
なんだ、10位なんて大したことないね、と思うかもしれません。
しかし、世界の語学学習者の数で見ると、ドイツ語は、英語・中国語・フランス語についで第4位にランクインするほど人気の言語なんです。
たしかに、ドイツの企業で働いていると、様々な国からやってきた外国人たちと一緒に働く機会がありますが、みなさんすでにドイツ語を話せます。
例えば、ポルトガル人、ブラジル人、スペイン人、ロシア人、そして東欧諸国の人の中には、ドイツ語を話す人が多い印象を受けるよ。
なんでこの人たちはドイツ語話せるのかなぁと思っていたのですが、わたしが考えた理由としては2つ。
1つ目は学生時代ドイツに留学していた人が多いということ、2つ目は、将来的にドイツで就職する可能性を考えているからです。
ご存知の通り、ドイツはヨーロッパの中の優等生、経済的にとても安定している国です。
同じ仕事についても自分の国よりドイツで仕事を得た方が給料が高いということを、ヨーロッパ周辺の国々の人は知っています。だからみんなドイツに来るんです。
特に看護師など医療関係、プログラマーなどIT関係の専門職はドイツでもまだまだ足りていないこともあり就職先としてはねらい目です。
将来の仕事のチャンスにつながるかもしれないからというのは、ドイツ語を学ぶモチベーションにもなりますよね。
メリット②英語学習者にはドイツ語の仕組みはわかりやすい
勉強してみると、英語とドイツ語には共通点が多くあることがわかります。
言語学的にも英語とドイツ語は、同じグループに分類することができます。
そのため、英語を勉強してからドイツ語を勉強してみると、単語や文法などで似ている部分をたくさん見つけることができます。
ドイツ語は格変化や動詞の活用形など、英語と大きく違う部分もありますが、そのほかの基本的な文法や単語は、ある程度英語ができる人なら、推測がしやすい言語であると言えます。
相乗効果で英語が上達しちゃうかも!?
メリット③自然と人にやさしいドイツの考え方を学ぶことができる
ドイツ=(イコール)エコ
というくらい、ドイツ人は自然と人とのかかわりを大切にしています。
積極的に自然エネルギー電力への切り替えを行ったり、高いエコバックの普及率など、ドイツは個人の環境意識がとても高い国です。
そしてみんな何よりお散歩好き、ハイキング好き。
休日はこぞって森や山に向かいます。
また最近では、2017年10月1日に同性婚が合法的に認められるなど、世界では、まだあまり認められていないジェンダーに関する権利にも関心の高い国です。
環境問題や人権問題など、ドイツ人の考え方から、学べることはたくさんあります。
ドイツ語を学んでドイツ人と直に話すことができれば、世界が広がりそうです。
メリット④将来ヨーロッパへの海外移住を目指す場合も有利
海外移住って憧れますよね。
アメリカやイギリスなど英語圏も捨てがたいですが、ヨーロッパ移住にあこがれる人も多いと思います。
最近では海外フリーランスを目指す方も多くなってきました。
パソコンひとつで海外で働く、なんかかっこいい感じがします。
そんな会社に属さないフリーランスも素敵ですが、せっかくでしたらドイツでお仕事を探してみるのはいかがでしょうか。
7年ドイツに住んでいましたが、ドイツは比較的日本人が働きやすい国だと言えます。
そして何より住みやすい。
特にベルリンやミュンヘン、デュッセルドルフ、フランクフルトなどは外国人も多いのでドイツ語ができなくても英語ができれば、比較的仕事は見つけやすいと言えます。
つまり大都市では、簡単な日常会話をドイツ語でこなせるのであれば、問題なく暮らしていくことができます。
また、ドイツでは「その仕事において日本語が必要」であることを証明すれば、日本人には比較的労働ビザがおりやすい国です。
フルタイムではなく、パートタイムで働きつつ、フリーランスでも働くというダブルワークもいいですね!
メリット⑤外資系企業の就職にも役に立つ
ある日のドイツ行きの飛行機の中のできことです。
日本人のビジネスマンの方とお話をする機会がありました。
その方はドイツ系の会社で働いていて、普段は日本で働いているけど本社はドイツだから、年に1~2回ドイツへの出張を楽しみにしているとのこと。
その働き方いいね!!
ヨーロッパへのあこがれはあっても、正直海外移住まではしたくないって人いませんか?
そんな人でも日本で外資系の企業に勤めれば、普段は日本で働いて出張のたびにヨーロッパへ行くという理想的な生活が実現できます。
ドイツ系の世界的な企業は数知れず、メルセデスベンツやシーメンス、アディダス、アリアンツなどなど、自動車産業、電子機器、スポーツ用品、保険、医療機器、ソフトウェア関係などさまざまな企業が世界で活躍していて、日本にも拠点を置いています。
意外と日本にあるドイツ系の外資企業は多いんですよ。

参照データ:Fortune
世界でも活躍しているドイツ企業はたくさんあります。
トップ企業をいくつか挙げてみましたが、これらの企業は日本にも展開しており、ホームページで概要を確認できますよ。
日本で外資系企業に就職する場合、基本的には英語ができれば就職はできますが、ドイツ語ができると就職に有利ですし、将来的にはドイツ出張のチャンスもめぐってくるかもしれません。
「第二外国語でドイツ語を学ぶ5つのメリット」まとめ
第二外国語としてドイツ語を学ぶメリットは意外とありますね。
もう一度まとめると、
- ドイツ語は世界でも広く学ばれている人気の言語
- 英語学習者にはドイツ語のしくみはわかりやすい
- ドイツの自然と人にやさしい考え方を学ぶことができる
- 将来ヨーロッパへ海外移住を目指す場合も有利
- ドイツ語を学んでいると、外資系企業の就職にも役に立つ
ドイツ語を学ぶことで仕事面だけでなくプライベートでも、私たちのさまざまな生活のシーンでメリットがあります。
わたしは大学では中国語を選択してしまったので、仕事の関係で仕方なくドイツ語を学び始めたのは社会人になってからでした。
仕事帰りや週末にゲーテインスティテュートに通うのは楽しかったけど、体力的にかなりつらかったのを覚えています。
今だったらドイツ語のオンラインレッスンとかもあるので、外国語を学ぶ環境としては本当に良くなりましたよね。
ドイツ語を勉強してみたいけど迷っている人は、NHKのテレビでドイツ語もおすすめです。
初心者の学習者さんが一からドイツ語の基礎を学べ、現地の旅情報なども紹介しているので、楽しくドイツ語を学ぶことができます。
ドイツ語学習者に『テレビでドイツ語』をおすすめする3つの理由
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