うちのアパートには外国人がたくさん住んでいます。けっこう立地もいいので、家賃も高く、お金持ちの中国人とかインド人が広い部屋借りて住んでるみたいです。
私はといえば、大家さんに、
「小さくていいので安い部屋を!」
と頼み込んで、金持ちに混ざって同じ区画にすんでいるワケなんですが。
そんなこんなで、ドイツ語を話せない住人も多く、私はよく助けを求められることが多いです。まぁ、明らかにドイツ語より英語が通じそうですからね、私は日本人ですので。
今日もたまたま外に出たところ、鍵を部屋においたままドアを閉めちゃったインド人に遭遇しました。
「大家さんに連絡したいから、連絡先を知らないか」
と言われましたが、同じアパートに管理人が住んでいることは知っていましたが、どこの部屋かまでは知りません。
管理人の名前はお互い知っていたので、ポストで部屋番号を確認してみたらどうか、と言ったんですが、自分では行きたくなさそうなので、仕方なく私が行って管理人の部屋を探しました。
私も手伝って探したんですけど、結局管理人さんは見つからず。
もうこの時点で20分はインド人につき合っています。
私も出掛けなきゃいけないし、
鍵を部屋に置き忘れたのは彼の責任ですし、鍵屋を呼んで開けてもらえば、と言いましたが、
「高いからイヤ」
だと言われました。
インド人は、友達のところに泊めてもらうからいいや、と言ったので私もようやく外出できると思ったんですが、インド人の彼が
「試しに君の鍵で僕の部屋が開くか試してくれる?」
と言い出しました。
試すもなにも開くわけがないでしょうと言ったんですが、インド人は私の手から鍵を取り上げたのです。
私に一瞬緊張が走りました。
私は家の鍵を会社の鍵やポストの鍵などと一緒にしています。普段は人に手渡すことなどない貴重品です。
私はあっけにとられてるうちに、インド人はスタスタと自分の部屋の方に歩いていき、私の鍵で、自分の部屋を開けようとして、ようやく無理だとわかったのか、鍵を返してくれました。
そうこうしているうちに、友達が迎えに来たらしく、「ありがとう」とだけ言い残して去っていきました。
彼としては、私から鍵を取り上げたつもりはないかもしれません。
しかし、私がいいと言ってないのに、勝手に手から取り上げたのは本当にびっくりしました。
本当に困っている人がいれば、助けたいと思うには人情です。
しかし彼の場合は、
「友達のトコ泊めてもらうから、別にいいんだけどさ」
といいながら、ずっと私を離してくれませんでした。
しかも、友達が来たとたん、
「あ、もういいよ、ありがと」
と、サッサと行ってしまいました。
助けてもらうのは当たり前だと思うのは大間違い
なんというか終始わがままなインド人でした。
私だってできることはしてあげたい、でも、助けてもらうのが当たり前だと思っているような態度があまり好きになれませんでした。
結局友達が来る間の30分くらい結局ずっと付き添っていました。
助けすぎることのリスクも
ちょっと今回は文句みたいになってしまいました。
日本人は頼まれると断れないタイプの人が多いと思います。
でも、ニコニコしてつき合ってると、どんどんつけ上がってきていろいろ要求してきます。
べつにインド人だけが図々しいわけではないですが、ドイツに来てからというもの、私の場合、4回インド人のわがままに出くわしたことがあります。
うち2回は助けたあとにナンパに移行しました。(さすがに不快感を全面にだし、逃げました。)
女性はナンパ目的で声をかけられることも多いからいっそう気を付ける必要があります。
善意の輪は広がってほしい、でも…
私も慣れない外国の地で、見知らぬ人に助けてもらったことが何度もあります。
本当に困っていたらみんな手を差しのべてくれるし、私もそうでありたい。
でも、助けてくれるからと言ってあれもこれもとどんどん要求されるのではたまりません。
私の場合、見知らぬ人を助けるのは一期一会だと思うから。
そして、私も助けてもらったことがあるし、そういった助け合いの輪が広がればいいなと思ってるから。
お手伝いさんのようにいいように使われてはたまりません。