ドイツの電車はよく遅延・運休することがあります。
自分のせいではないのに、乗り遅れてしまうとなんだかそれだけでドイツが嫌いになりそうですが、あきらめないでください。
やり方さえ知っていれば、格安チケットでも振替便を手配してもらったり、電車賃を一部返金してもらうことができます。
Contents
トラブル①電車がとつぜん運休
私がローカル線の小さい駅で電車を待っていた時のことです。
待てども待てども電車が来ないのです。
電光掲示板には表示が出ているのにおかしいなぁと思っていたら、次の瞬間、
私の乗るはずだった電車の表示が消え、次の電車になってしまいました。
意味がわからなかったので、ホームにいたドイツ人に聞いてみました。
私「すみません、10:40発の〇〇行きの電車ってまだ来てないですよね?」
ドイツ人「うん、運休みたいよ」
もしかして、私が聞いてなかっただけで、構内アナウンスがあったのでしょうか。
みんな結構冷静で、チケットセンターに行く人もいれば、次の電車を待つことにした人もいたようです。
しかし、私の場合、10:40発の電車に乗れなかったことで、予定していた乗り継ぎの電車に100パーセント乗れなくなってしまいました。
解決策①スタンプZugbindung aufgehobenを押してもらう
仕方なくチケットセンターに行って、事情を話すと、当日中に帰れるように別のチケットを発行してくれました。
当初私が予約していたチケットは、一回の乗り継ぎで家まで帰れるはずだったのですが、振替のチケットはなんと3回乗り換え。すごく損した気分です。
とにかく新しいチケットを発行してもらい、駅員のおじさんが言うには、
「この元のチケットと新しいチケットを両方提示してね」っといって元のチケットにはZugbindung aufgehobenというスタンプを押してもらいました。
(のちにこのスタンプの偉大さを知ることになるのです…)
トラブル②振替えてもらった電車も事故で迂回する
さて、新しく振替のチケットを発行してもらった私。
乗り換えは3回ありますので、なんとか今度は間に合わせたいと思いながら電車に乗りました。
すると、電車がどんどん減速、ついには駅でもないところで止まってしまったのです。
どうもこの先で事故あったようで、しばらく停車しますとのこと。
もう、かなりヤバイ予感がします。案の定、30分ほど待たされた後に、
「この道は使えないので、迂回します」
というアナウンスが流れて来ました。
結局、私は振替で用意してもらったチケットでも乗り継ぎが間に合わないことが判明してしまいました。
スタンプZugbindung aufgehobenのすごさ
本日2回目のトラブル発生となりますが、とりあえず、車内を回って来た車掌さんに相談。
車掌さん:「あぁ、じゃあ、もう帰れるんだったら何乗ってもいいよ」
詳しく聞いてみると、元のチケットに押してもらっていたZugbindung aufgehobenというスタンプがとても重要なのだそうです。
このスタンプは、自分の過失でなく、何らかの理由により電車の乗継ができなくなった時にチケットに押してもらうスタンプで、これにより実質的にどの列車にも乗ってもいいのだそうです。
おじさんに振替で用意してもらったチケットは乗り換え3回だったのですが、私は迂回先の駅から一番最短で帰れるルートを探し、家まで帰りました。
実際、チケットとは違う電車に乗ったんですが、特に何も言われませんでした。
解決策②返金してもらう
なんとか自分の街まで帰って来れましたが、当初予定していた時間より1時間30分の遅れでした。
その足で、すぐチケットセンターに行き、元のチケットと振替のチケットを提示したところ、申請書を書くこともなく、そのままチケット代の25%を返金してもらいました。
質問されたことは、どの便で何時に着いたかだけだったので、
今です! たった今着きました!
と言ったので、証明するのは簡単でした。
もし余裕があったら、電光掲示板の遅延状況を写真に撮っておくといいかもしれません。
トラブル③土日祝日に電車が運休になる
ドイツのチケットセンターは、土曜の午後や日曜日は開いていません。
そんなときに万が一自分の電車が運休にでもなったら…。
解決策③振替バスが出ていることもある
そんな時には臨時で振替のバスが出ていることがあります。
振替のバスで、電車が走っている駅まで行くことができます。
ですが、小さな駅でのアナウンスはないので、電工掲示板の案内のみですので、気をつけてください。
私も最初の方は乗り継ぎに間に合わなかったらどうしようって、いつもハラハラしながら乗っていたんですが、トラブルが起きたときにはドイチュバーンがそれなりに対応してくれます。
ICやICEだと、チケット切りに回ってくる若めのお兄さんは、英語でも対応してくれます。
解決方法を知っていればけっこう快適ドイツ電車旅
ドイチュバーンでの電車の旅はトラブルもありますが、とても快適です。
急ぐたびでもなければ、2時間以上の遅延で半額料金が返ってきますので、ラッキーくらいに考えておくようにしています。
ドイツ国内の旅行はぜひ電車をオススメします。
もし、ドイツの電車のことでわからないことや不安なことがあれば、コメント残してくださいー。出来る限りお答えします。
電車がトラブルに役立つドイツ語集
- Zugbindung aufgehoben
(自分の過失でなく、何らかの理由により電車の乗継ができなくなった時にチケットに押してもらうスタンプ。これによりどの列車にも乗れるようになる) - Die Zugverbindung👉列車の接続
aufheben👉 帳消し
ausfallen👉運休する
Notarzteinsatz👉事故、急患等
こんにちは。
来月にフランクフルトからローテンブルクへの列車を購入検討していますが、super sparpreisで遅延して乗れなくなった場合もこのような対応していただけるのかお分かりになりますか?
もし知っていたらおしえてください。
ともさん
super sparpreisでも大丈夫だと思います。
DBの都合で遅延した場合は窓口にいけば、振り替えや一部払い戻しが可能です。
ローテンブルグいいですね!
どうぞ良い旅を♪
セサミさん、ありがとうございます〜。
安心しました!
こんばんは。
無事に旅を終えて帰ってきました。
ただ一つ、疑問持ちながら帰ってきたことがあったので知ってたら教えてください。
ローテンブルクから乗り換えでICの座席指定をしていたのですが、指定した号車のみが黄色のテープで座れないようになっており(冷房が壊れてたみたいで熱々でした!)、結局座席指定したにもかかわらず座れませんでした。
1時間ほど経ち続けてヴァルツブルグで降りる人に合わせて座れたのですが、こういう場合に座席指定した保証って何か受けられたのでしょうか。
もしわかれば教えてください。
宜しくお願いします。
ともさん、おかえりなさい~。
それは災難でしたね……
指定席分の保証のことは私もよくわからないのですが、保証はない気がします。
一度、自分のミスではありましたが、窓口で電車を予約し直したときに、「指定席は指定の車両のみ有効」と言われたので。
指定席料支払っても座れないことってけっこうありますよー。
ひどいときは指定席の車両ごとないとか(>_<) イースターなどの混雑期を除いて、私は座席指定はあまりしないですね、もったいないので。 どうなってるんでしょうね、ドイチュバーン。
こんにちは。
やっぱりそうですよね。
ヨーロッパにお住まいの方は気さくに一人席を笑顔で座りに行くし、聞かれた相手も笑顔で迎えるからすごいなぁと感心してます。
そういう意味でもやっぱり座席指定は無しで突撃がいいのかもしれませんね!
ありがとうございます〜。
勉強になりました😊